介護業界で働く前に読むブログ

介護に正解はない、あるのは関係者各位の合意のみ

ブラックな介護現場からは一刻も早く脱出しなければいけない理由

ブラックな職場の犬

皆さーん、ブラックな介護現場で働いてますか?

どうもw 介護福祉士のまちかです。

 

介護業界に限らずですけど、ブラックな現場って結構ありますよね。

私の回りでも、サービス残業が日常茶飯事だとか、お局が陰湿なイジメをしてくるとか、利用者のセクハラに何も対処してくれないとか、よく同業者からの悲鳴が聞こえてきます。

笑って許せる程度ならいいんですが、問題が深刻だと、腰痛を悪化させヘルニアになったり、うつやノイローゼなどのメンタルヘルスに関わってきたりします。

 

そんな想いをしないよう、今回は「ブラックな現場からは一刻も早く脱出しなければいけない理由」を書きます。

どーしよーかなー、今の職場辞めたいなーって人の背中、押しちゃいます。

理由1、心身ともに健康を害する

当たり前ですけど、長時間労働を強いられれば体調を崩します。虐待スレスレの介護をやらせるような所で働けば、神経をすり減らします。

そんな組織に、身を削ってまで貢献する意味なんてあるでしょうか。

生活のため?

転職活動が面倒?

どの職場も同じ?

 

介護職は専門職なので、資格さえあれば転職は容易です。

面接の際にちゃんと現場を見学させてもらえば、ある程度の雰囲気は分かります。ダメな施設は、入居者も働いている人も、眼が死んでいるものです。

 

健康あってこその、人生。

健康があってこそ、良い介護ができるってもんでしょ。

どこも人手不足で、介護職は引く手あまたの売り手市場です。ブラックだと思ったら、取り敢えず転職サイトに登録だけでもしてみてはいかがでしょうか。

理由2、正しい知識や技術が身に付かない

例えば徘徊する高齢者がいるとします。

倫理的、法律的には完全にアウトですが、縛るなり閉じ込めるなりすれば、対応は簡単に済みます。ですがその分、対応者の介護技術は伸びません。

なぜ徘徊しているのか?

何が気になるのか?

いつ頻繁になるのか?

 

簡単に見つかる答えではありませんが、介護職は対応している過程で、落ち着く方法を探ったり、食事や排泄のタイミングをはかったりします。

特に認知症の場合、近くにいてシグナルを読み取るのがケアの本質だったりします。

監禁したり放置したりでは、貴重なスキルアップのチャンスをみすみす逃しているようなものです。それを容認する現場も、良い現場とは言えません。

 

ブラックな現場ではよく高齢者をモノとして扱い、効率のみを優先させます。そしてそんな現場に長くいると、次第にあなたも疑問を抱かなくなってしまいます。

そう、面接などで訪れた人からは、眼が死んでいると思われる状態です。

時間さえかければ、必ず良い介護ができるというものでもないですが、何か問題があった場合に、様々なアプローチをさせてくれる現場がホワイトな現場じゃないでしょうか。

理由3、ヘタすると事件に巻き込まれる

違法スレスレの介護をやっていれば、いずれ捕まります。

 

よくニュースなどで虐待の話が取り上げられるでしょう。事件にならなくとも、家族などから訴訟されれば、企業のイメージに傷が付き、事業継続は困難になります。

古くはコムスン、近年ではワタミの介護、さらにはメッセージグループなどが業界から退場していきました。そういった流れは、今後も続くと思います。

全国展開をしているような大手企業でさえ、現場の声を聴かないような経営をしていれば、近い将来、組織ごと消えるんです。

「これからの時代、介護業界は伸びるー!」とか言って、何の勝算もなしに新規参入してきた他業種なんかは、軒並みやられている状態です。

 

結局、ブラックな現場で働いていると、あなた自身がその組織のやり方に賛同してようがしていまいが、外からは肯定しているように見えちゃうんです。

犯罪組織の片棒なんか担ぎたくないでしょ?

 

ブラック企業を倒産させるためにも、一刻も早く辞めてください。募集しても人が集まらないような所は、いずれ事業継続が困難になり自然淘汰されるでしょう。

おわりに

厄介なのが、ブラックな現場って、必ずしも給料が安いとは限らない点です。

入ったら現状が分かるんで、バンバン人は辞めていくんですが、その分なのか給料はむしろ良かったりします。

 

特に特養などは、行政から助成金をもらったり、税金を減免してもらったりしているので、資金的には有料老人ホームより余裕があったりします。

本来はそういったお金を、職場環境改善のために使うべきなんですが、経営者に問題意識が薄く、またマネジメント技術も乏しいのでいつまでたっても改善されないのが現状です。

また介護経験は長くとも、管理職としての適正にかける上司などの存在が改善を阻んだりもしています。

 

そういったハズレの現場を引かないためにも、転職や就職の際には、実際に現場を見せてもらい、雰囲気を確かめてる必要があるんです。

最近ではプロの転職アドバイザーから、意見を聞いたりすることも可能です。

せっかく世のため人のため、介護職になったのだから、その力を無駄使いしないでほしいものです。

 

 

あなたの勇気ある一歩、応援しています。

以上、「ブラックな現場からは一刻も早く脱出しなければいけない理由」でした。