介護業界で働く前に読むブログ

介護に正解はない、あるのは関係者各位の合意のみ

【ケアマネ試験】ズバリ、受かる勉強方法を教えます

ケアマネ試験の勉強

こんにちは、介護福祉士のまちかです。

ケアマネ試験って難しいですよね。近年の合格率でいうと2016年13%、2017年21%、2018年10%、と年々難しくなっているイメージです。

ここでは私が合格した際に行った勉強方法を、ご紹介したいと思います。難しい試験とはいえ、しっかりと計画を立てて学習すれば突破できる試験でもあります。

 

試験内容は「介護支援分野」25問、「保健医療福祉サービス分野」35問の、計60問からなります。正解率が70%以上ないと合格できないと言われているので、以下の点数が一つのボーダーラインと考えます。

「介護支援分野」 15点/25問中

「保健医療福祉サービス分野」 25点/35問中

 

私が実際に勉強した中で一番感じたことは、学習そのものよりもどうやってモチベーションを維持させるかや、または学習時間を捻出するか、そういった周辺の問題のほうが大きかったように記憶してます。

勉強内容とからめて、そんな周辺課題の解決方法もお教えいたします。

闇雲に勉強しない

ケアマネ試験の出題範囲は広いです。建前上「介護支援専門員基本テキスト 全3巻」が出題範囲となっていますが、膨大なページ数がある上に、テキスト以外からもシレッと出たりします。

働きながら勉強する人がほとんどだと思いますので、効率よく学習していきたいものです。

 

そもそもケアマネというお仕事自体、他人の介護計画を作るのが主な業務です。自身の学習計画ぐらい立てられないようでは、初めから門前払いとでも試験主催者は言いたいのでしょう。

問題集をただ片っ端から解いているだけでは、いつまで経っても受かりません。

まずは以下の方法に従って、自分の時間や労力を「選択と集中」させる必要があります。

1、去年の過去問をやる

2、今の自分のレベルを知る

3、苦手な分野、分からない所を見つける

4、様々な教材を使いそこを集中的にやる

  (ほぼここが80%)

5、再度、過去問をやる

 

頭の中で良いですので、具体的に行う日にちを決めてください。

数か月間かけて、この1~5を繰り返し行います。過去5年間分の過去問題を使い、ほぼ満点を取ることが出来れば、合格ラインまではあと一歩といったところです。

前提資格 以外に時間をかける

ケアマネ試験を受けるには、前提となる国家資格が必要です。

「介護福祉士」経由

「社会福祉士」経由

「看護師」「薬剤師」経由

といった具合に、各自専門としている分野があるはずです。

私の場合、「介護支援分野」の"地域支援事業"や、"地域包括センター"といった分野が苦手でした。これは仕事柄、同じ福祉の分野でもそれまで全く携わったことがなく、出てくる言葉、出てくる言葉、初耳だったためです。

そのため、この介護支援に多くの時間をついやしました。

 

もしこれが「社会福祉士」経由で受験だったとすると、日頃から地域支援の相談業務を行っていたり、もしくは地域包括センターの委託先などで働いている可能性もあるので、試験勉強の部分が変わってきたと思います。

私は保険や医療サービスといった分野は、普段やっている仕事の延長線でもあったことから、あまり勉強はしませんでしたが、逆に「社会福祉士」経由だと馴染みが薄かったはずです。

「看護師」経由や「薬剤師」経由でケアマネ試験を受ける場合も同様です。

結局どの資格から来ても、手付かずの分野にぶち当たるわけですから、そこを克服しなければ合格は程遠いのです。

 

多くの人は「介護福祉士」経由で受験するので、私のパターンが一番参考になるのではないでしょうか。

できるだけ記憶ではなく、理解で覚える

「勉強したそばから忘れていく、、、」

久々に試験勉強をする人は、こういったお悩みも多いのではないでしょうか。記憶力の良い10代ならともかく、ケアマネ試験の主な受験者は30~50代です。

決して丸暗記だけで突破できるほど、甘くはない試験ではありますが、覚えが良いに越したことはありません。

 

勉強したはずなのにすぐに忘れてしまう原因は、「解答を見て分かった気分になっただけ」だからです。なぜその解答になったのか、そもそも根底から理解していない場合が多いのです

解答に付いている解説を読むのは当然ですが、分からない単語があれば調べますし、なぜそうなったのか背景的な事情までストーリーにして理解すれば、一度忘れたとしても答えを想像することすら可能です。

 

例えば以下のような問題があります。

介護支援専門員試験  2016年

第21問

利用定員が10人を超える指定通所介護事業者が、置かなければならない従業者として正しものはどれか。3つ選べ。

  1. 看護職員
  2. 健康運動指導士
  3. 生活相談員
  4. 栄養士
  5. 機能訓練指導員

正解は1、3、5です。

なぜ看護職員、生活相談員、機能訓練指導員が正解なのか、解説を読んでしっかり理解する必要があります。

これらの従業者を置かなければならない理由や背景、例えば行政からの指定を取るためとか、デイはそもそも何をやるところなのかとか、突っ込んで考えることができれば、似たような問題が初見できたとしても応用が効きます。

今回はデイ(通所介護事業者)でしたが、これが特養、老健、訪問入浴、小規模多機能型、等々、他の事業所の「置かなければならない従業者」を答えろといった場合もあります。

 

あと注意してほしいのが、解説文が「法律の第何条に規定してあるから」と記述してあった場合です。参考書の手抜きです。

じゃあ、その法律の条文を全部覚えれますか?

気の利いた参考書は、併せて考え方、そうなった背景も記載してあります。

自分に合った勉強方法を見つける

ここからは学習時間の捻出方法や、モチベーションをいかに保つかといった話です。

私自身、途中で飽きてしまったり、面白いゲームなどに時間を奪われ、勉強がさっぱり進まないといった経験はよくあります。

そんな時は教材を変えてみたり、学習する場所を変えてみたりするのも手です。とにかく覚えたい事柄に対して、多角的にアプローチするのがポイントです。

 

教材

過去問、一問一答、単語帳

模擬テスト、通信教育

講習会、スマホアプリ

スクールで授業を受ける

問題集も出版社によって、問題のレベルが違ったり、解説が詳しかったり、またはそうでなかったりします。いろいろと味を変えて試してみると長続きします。

模擬テストも自宅と、実際に会場で受けるとでは全然雰囲気が違います。

あと地味ですが、単語帳を自作するのも手です。作っている過程で覚えます。

 

場所

自宅、仕事場、カフェ

図書館、車内、電車内

一人暮らしなら自宅でも集中できるんでしょうが、家族やペットなどがいる場合は、どこか外出先で学習時間を作ったほうが、遥かに効率は上がると思います。

最近では社会人向けの、24時間やってる自習部屋みたいなのもあったりしますので、利用してもいいかもです。

周囲にケアマネ受験すると宣言!

落ちたら恥ずかしいですが、一度公言してしまえば尻に火がついて、怠け者のあなたにはピッタリですw

上司や同僚に言っておけば、取り敢えず「こいつ自分より格上だなッ」と一目置かれるのは間違いないです。私の場合も、随分前から宣言していたので、受かる受からないに関わらず、周囲からは舐められなくなりました。

 

あと職場環境によるかもしれませんが、有給休暇も取りやすくなったり、日々の残業も断りやすくなったりも考えられます。勉強のための休みも取らしてくれないんだったら、仕事を辞める。そう言ってください。

まぁ実際に辞めなくてもいいですけど、それくらいの覚悟でいま勉強しているんだと、アピールになります。

そんな感じで、宣言したほうが後先引けず、自分を追い込めるので覚悟が決まります。

おわりに

ある程度、勉強が進んでいれば「あ、これと同じような問題文どっかで見たな」と途中で気づくと思います。そうなればしめたものです。

受験勉強を経験した人なら、この臨界点に心当たりがあるかもしれません。その回数が多ければ多いほど、記憶と問題集の答え合わせになり、勉強をしていても楽しくなってくると思います。

 

最早ケアマネ資格は、数年間かけて取り組むような試験となってしまいました。気長にマラソンをやるような気持ちで取り組んでいったらどうでしょうか。

私の提案した方法が、少しでも参考になってくれれば、これ幸いです。