【ケアマネ試験】受験するかどうか悩んでいる人への答え
こんにちは、介護福祉士のまちかです。
介護業界である程度、働いている人にとっては「ケアマネ受験どうするか問題」は避けて通れないテーマだと思います。
ヤルにしろヤラナイにしろ、業界に身を置いておきながら目指さなってのは、それなりに理由というかポリシー(ネガティブなりポジティブなりの)があるはずです。
近年、現場介護士に対して、何度か処遇改善加算が行われました。
ケアマネとの年収格差が無くなり、下手をすると逆転現象も起き始めているため「金のためにケアマネになるってばよッ!」って人も、今では減ってきています。
かく言う私も、その一人だったりします。笑
今回はケアマネ受験の動機とか、ちょっとデリケートな部分にも触れる、そんなお話です。
ケアマネ受験しない人の理由
いきなり結論から言わせてもらうと、頭が悪いからじゃないかと思いますw
いま介護やってる人のほとんどは、かつて学校の勉強ができなかった人ではないでしょうか?(ごめんなさい、別に喧嘩を売ってる訳じゃないんです。汗)
もちろん全員とは言いませんが、私自身も少なからず心当たりがあるんで。
受験とか試験勉強とか、聞くだけでアレルギーが出るし、コツコツやるのも苦手だったし、合格・不合格のジャッチを下されるのも、正直怖くてずっと逃げ続けてきた人生でした。
現場で利用者と触れ合っているほうが、ケアマネ業務なんかよりも好きって人は多くいます。
仕事柄、アセスやモニタリングで現場におもむくことも多いケアマネですが、それでもメインはPCでの入力作業、電話&メール対応、関係者各位のスジュール調整、と要はデスクワークです。
高齢者と向き合っているほうが、やりがいを感じる人。
椅子にじっと座っているよりも、身体を動かしていたい人。
介護業界以外の人が聞けば信じがたいでしょうが、便臭・尿臭を常に嗅いでいないと生きた心地がしない変態さんな人。
そんな彼ら彼女らにとっては、利用者以上に、家族やサービス業者と仕事をしなければならないのが面倒なのでしょう。
でも、それはケアマネ受験をしたくない理由ではなく、ケアマネ業務をしたくない理由です。受験して合格したまま、しばらくはペーパーケアマネでいいじゃないですか。
介護保険制度について詳しい介護士と、詳しくない介護士、どちらが利用者や家族から信頼されやすいかは、明らかですよね。
この業界での「現場が好き」は、「成長や勉強をしたくない」って聞こえてしまいます。
例えばホリエモンや林修先生のような東大卒の人が、「学歴なんか関係ない、必要ない」と叫ぶのと、低学歴の人が必要ないと叫ぶのでは、周囲からの見え方が違います。
若干、マウントを取るような発言になってしまい申し訳ありません。
申し訳ありませんですが、ついでにもう一つ、あえて身も蓋もない言い方をすると、仕方なく介護に行き着いた人、結構多くありませんか?
少しは見返したくありませんか!
でも、働きながらの勉強って大変だし、、
じゃあ、空いた時間で少しづつ、過去問題に手を出すのはどうでしょうか。
私だって別に学歴があった訳じゃありませんよ。結局、合格するまでに3年以上かかりましたし。笑
目標に対して、向かっていく姿勢が大切なんだと思います。
別に合格しなくたって、もっと言えば受験しなくたって、学習した分だけ制度に詳しくなる訳ですから、働いていく上で損はないでしょう?
今はスマホの無料アプリですらありますから、気軽に勉強もできます。就くか就かないかはさて置いて、 ケアマネ資格は介護福祉士の次の到達点にしちゃってください。
そもそも、ケアマネの業務内容は現場で自ら介護サービスをするのではなく、元になる計画を作る業務です。
利用者は高齢のため体調を崩しやすく、定期的にケアプランの変更なども求められるでしょう。
また介護サービスを提供する事業者から、緊急に呼び出されることも少なくないです。そのために休日出勤や、もしくは家に仕事を持ち帰ったり、正直ブラックな待遇も多いです。
特に雇われの身だと、保険制度に詳しくないバカ経営者から、都合のいいようにコキ使われて介護の何でも屋にされることもあります。
利用者のケアプラン作成より、ケアマネ自身のケアプランを作成する必要があるんじゃないかと思うほど、理不尽な仕事です。
それに給料面でも、決して恵まれている訳ではありません。
現場感覚でいえば、全国で実働している10数万人のケアマネのうち、恐らく半数以上は年収400万円にも届いていないのではないでしょうか。
やり手が少ないのもうなずけます。
そうなのよ、メリットが感じられないのよ
狭き門を突破しても、長い研修が待っています。
現在では、88時間の座学&グループワーク、プラス3日間ほど主任ケアマネの所に弟子入りをし、現場実習を行います。更には宿題もあります。
もう10年前の資格とは、ほぼ別なんじゃないかって程に、道のりは遠くなってしまいました。
結局こんだけのことをやっても、利用者や家族から、時には仲間であるはずのサービス事業者からも文句が数多く聞こえてくるので、正直やってられないです。
その上、手に負えないような支援困難事例や、応えられないような理不尽な要求をする家族もいますし。気が滅入ります。
ただ年齢とともに、体力が低下していくのは高齢者だけじゃなく、我々も一緒です。デスクワークになれば、移乗や夜勤など肉体的な負担も少なくなり、長い間この業界に貢献できるのも事実です。
また、訪問介護員や施設介護士に比べれば、自分の裁量で時間調整がしやすい業務でもあります。柔軟な対応のできる人には向いている仕事とも言えます。
激務であるということは、裏返せばそれだけニーズがあるという意味です。
必死になってブラックじゃない事業所さえ見つければ、やるメリットあると思いませんか?
最後にちょっと視点を変えてみる
介護したいかどうかよりも「誰もやりたがらない仕事だから、やる」という風だとどうでしょう。
誰かがやらなければならないなら私がやる、犠牲になる。もう少し捻れば、希少価値のある存在になる。
私の場合でいうと、そもそも福祉とか介護とか、初めは興味などありませんでした。
今でこそ、多くの新人介護士を育て、10年以上もこの業界に身を沈め、何だったら介護ブログまでやってますけど、別に介護は好きでも嫌いでもありません。
仕事だから一生懸命にやっているだけです。
ただただ、関係者全員が上手くいくように業務を遂行してるだけなんです。
正直、それは介護じゃなくてもよかったんです。手の届き易いところにあったために掴んだ仕事だったんです。
気負いせず、受けてみてください。
大したことないです。だって元になる”介護保険制度”自体が、もう随分前からツギハギ状態なんですから。
行政はこーーしろって言っているけど、実際の現場ではあーーしてるってこと、結構ありませんか?
あいつら現場のこと、何も分かってませんから!
一部の従事者以外、ほとんどよく分かっていない状態でこの複雑な制度を回してるんです。少し勉強するだけで、希少価値のある存在になれるんですよ。
他にはいない、あなたになれると思います。