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サルでもわかる介護保険|今さら聞けない制度につて分かりやすく解説

介護保険の仕組みを知っている猿

どうも、介護福祉士のまちかです! 

 

介護保険の制度って、普段、馴染みのない人からしたら分かりにくいですよね。

例えば高齢じゃなくても、40歳を過ぎれば誰にでも関係あることなんですけど、よく理解していない人、実はかなり多いんじゃないでしょか?

 

今さら人には聞けない「介護保険」について、今回はどこより分かりやすく解説していきたいと思います。

 

介護が必要になった人へ支給される保険

介護保険とは、一言でいえば「介護が必要になった人にだけ下りる保険」ってことです。

65歳以上で身体が不自由になったとか、認知症になったとか、もしくは40歳以上で特別な障害(16種類の特定疾病と呼ばれる障害を持つようになったとかが条件になります。

 

医療保険と比較してイメージしてもらえば、より分かりやすいと思います。

医療保険って病院にかかった時、保険証さえ持って行けば、かかった料金の3割とかで済みますよね。それと同じで、基本的には介護にかかった費用の1割で済みます。

お得でしょ。

 

リハビリに行ったー、お風呂手伝ってもらったー、食事手伝ってもらったー、掃除してくれたー、などなど。

そうやってヘルパーさんに手伝ってもらった費用の1割しか、支払わなくていいんです。

ただし収入が多い人は、2~3割になります。

限度額があるんで、無限に負担してくれる訳じゃないですけど、介護の段階に応じて保険が支給されるって寸法です。

支給される金額は各市町村が決める

介護保険を使いたいと思ったときは、まず住んでいる市町村の役所に行ってください。「介護保険申請窓口」ってのがあるんで、そこで申請ができます。

その際に「介護保険被保険者証」の提示が必要になってきます。

通常、介護保険料をちゃんと収めている人なら、住んでいる市区町村から、何も言わなくても65歳の誕生日までに保険者証が届くようになっています。介護保険を使おうが使うまいが、そういう仕組みなんです。

 

んで、手続きが取れたら、後日「認定調査員」という程度を調べる人が来てくれます。

どれぐらいの世話が必要なのか?

認知症があるのか?

障害の程度は?

その場で調べてくれ、これらの情報を元に市町村が判定を下します。(正確には各市町村に設置された「介護認定審査会」という組織)

 

「あなたは、とても世話がかかるようだから月20万円までなら支給すします」とか、「あなたは、割と自分で何でも出来るみたいだから月5万円までですね」とか。

その程度を要介護要支援と呼び、全部で七段階もあるんです。

詳しくはこちらで説明しています。

要介護とは?|介護の程度を1~5に分けることができます

要支援とは?|支援の程度を1~2に分けることができます

 

要支援1<要支援2<要介護1<要介護2<要介護3<要介護4<要介護5

の順で重度になっていきます。

40歳になったら全員加入させられる

まっとうな会社なら、給料から自動で社会保険料がさっぴかれ、手取りだけが振り込まれると思います。年金とか、健康保険料とか、雇用保険料とかってやつです。

40歳になると、さらに介護保険料ってのが追加されます。

んでこれを元に、介護保険が高齢者に支払われるんです。

 

まぁ中には収めていない人もいるため、そういった人には収めていないなりのペナルティーがあったりします。

税金はちゃんと払いましょう。

2000年に出来たばかりの新しい仕組み

他の保険制度に比べ、介護保険はまだ新しい制度です。

以下は、それぞれの社会保険制度が設立した年度になります。

 1947年 労災保険制度

 1958年 国民健康保険制度

 1961年 国民年金制度

 1974年 雇用保険制度

 2000年 介護保険制度

 

各時代、各時代に、社会背景として課題のようなものがあったんでしょう。

戦後、国民の健康維持・増進を図るために健康保険制度ができたり、オイルショックによる失業率の悪化から雇用保険制度ができたり。

そして少子高齢化社会を迎えて、介護保険制度が設立したんです。

時代の流れです、必然ですね。

 

以上、サルでも分かる介護保険制度の説明でした。

おわり。